ラットの口辺触覚信号を伝達する眼窩下神経を麻酔下で手術により露出し、高透磁率の金属Xをコアとしたトロイダルコイルを装着した。口辺の数か所に触覚刺激を行った際の神経活動の計測を行った。実験の結果、刺激場所に対応した異なるパターンの神経活動を反映すると思われる波形を計測することができた。これらの波形は、軸索への電位依存性ナトリウムチャネル阻害剤の投与により減弱した。神経活動の計測データからサポートベクターマシンを用いてデコーディングを行ったところ、約70%の実験において80%程度の確率で刺激部位を推定することができることが分かった。
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