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2023 年度 研究成果報告書

難治性がん治療標的の真打:ミトコンドリア鉄硫黄タンパク質MiNTを狙う革新創薬

研究課題

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研究課題/領域番号 22K19383
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分47:薬学およびその関連分野
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

永澤 秀子  岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (90207994)

研究分担者 平山 祐  岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (10600207)
辻 美恵子  岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (40709721)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワードミトコンドリア / 鉄代謝 / 酸化ストレス / がん治療 / 鉄・ROS中毒 / MiNT
研究成果の概要

様々ながんに高発現することが知られるCISD3遺伝子は、ミトコンドリアマトリックスに局在する鉄硫黄タンパク質MiNTをコードし、細胞内の鉄、Fe-S、および活性酸素のホメオスタシスに関与する。そこで、MiNTを標的とするがん治療薬の開発に取り組んだ。1)種々のTZD誘導体を設計・合成し、フェロトーシス誘導作用を調べたところ有意な効果は認められなかったが、細胞内の二価鉄誘導を示す化合物を見出した。2)フェロトーシス誘導剤のアルテスネートはミトコンドリア標的化によって、活性が増強する。そこで難治性子宮頸がんにおける効果について検討したところ、ヘム依存的な細胞死を誘導することが明らかになった。

自由記述の分野

創薬化学、ケミカルバイオロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

「鉄・ROS中毒」表現型は悪性形質やがん幹細胞の特性であることをふまえれば、MiNT標的薬はがん細胞特異的にROSバーストを引き起こして悪性がん細胞を駆逐することができるものと期待される。このような創薬研究は、これまでに例がないことから、ミトコンドリア機能不全を有する難治性がん治療の有望な治療薬として期待できる。

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公開日: 2025-01-30  

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