研究課題/領域番号 |
22K19428
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
西 英一郎 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30362528)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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キーワード | 自己免疫疾患 / ステロイド / ナルディライジン |
研究成果の概要 |
自己免疫機序を原因とする疾患には、有効な治療法が乏しい疾患、ステロイドが唯一の治療薬である疾患が多く含まれている。我々は、メタロペプチダーゼ、ナルディライジン(NRDC)の欠損マウス欠損(NRDC-KO)が複数の炎症モデルにおいて疾患抵抗性を示したことから、NRDCを標的とする治療がステロイドの代替となる可能性を追求した。特に本研究では、T細胞、B細胞特異的欠損マウスを用い、リンパ球に発現するNRDCが、複数の自己免疫疾患(自己免疫性肝炎、全身性エリテマトーデス)の病態において重要な役割を果たしている可能性を明らかにした。
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自由記述の分野 |
病態医化学 薬理学 内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では、原因不明、治療方針が未確定で後遺症を残すおそれが少なくない300以上の疾患を指定難病と認定してます。その中には自己免疫機序を原因とし、ステロイドが唯一の治療薬である疾患が多く含まれていますが、ステロイドの長期内服が必要な患者は、その重篤な副作用に苦しめられています。我々は、ナルディライジン(NRDC)という分子を欠損したマウスを用い研究を行い、この分子を抑制することが新たな自己免疫性疾患治療薬開発につながる可能性を示しました。今後もNRDCを標的とする治療薬がステロイドの代替となる可能性を追求します。
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