T細胞の活性化や分化制御に細胞内代謝が関与していることが報告されており、T細胞の活性化には抗原刺激後の解糖系の亢進が必須である。しかし、抗原刺激後の解糖系亢進を惹起する真に鍵となる機構については明らかにされていない。我々は、弱い抗原刺激下においても化合物によりミトコンドリアを刺激することで解糖系が亢進されT細胞の活性化が導かれることを明らかにしてきた。本申請研究では、当化合物の電子伝達系活性化による解糖系亢進作用をモデルとして、「どの様なシグナル分子が解糖系の亢進に関わるのか」を明らかにすることを目指し検討した。その結果、T細胞の代謝変化には細胞間相互作用が関わる可能性を示唆した。
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