研究課題/領域番号 |
22K19487
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐竹 渉 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50467594)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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キーワード | 神経変性疾患 |
研究実績の概要 |
複数の主要な神経変性疾患患者が多発する家系を、連鎖解析と次世代シークエンサーなどの先端ゲノム解析手法によって解析し、疾患原因を見出す。検体採取においては、倫理的な関係法令を遵守する。本家系の原因変異の発見は、主要な神経変性疾患の病態解明に貢献する。本年度は筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン病といった複数の主要な神経変性疾患患者が多発する家系に対し、SNPアレイを用いた連鎖解析を行い、疾患原因遺伝子の存在する連鎖領域を同定した。本家系の原因変異の発見は、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、大脳皮質基底核変性症といった複数の主要な神経変性疾患の病態解明に大きく貢献すると同時に、疾患多様性を示す概念を提唱し、その解析法は他分野の疾患全般へも波及する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り進んでいるため
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今後の研究の推進方策 |
筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン病といった複数の主要な神経変性疾患患者が多発する家系に対し、SNPアレイとMerlinを用いた連鎖解析を行い、疾患原因遺伝子の存在する連鎖領域を同定することができた。本家系の原因変異の発見は、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、大脳皮質基底核変性症といった複数の主要な神経変性疾患の病態解明に大きく貢献する可能性がある。連鎖領域内をデータベース上で検討するとともに、ゲノムシークエンスなどにより疾患原因変異を見出す。
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次年度使用額が生じた理由 |
複数の主要な神経変性疾患患者が多発する家系を、連鎖解析と次世代シークエンサーなどの先端ゲノム解析手法によって解析し、疾患原因を見出すため、まず連鎖解析を行ったところ、解析手法の確立に想定よりも時間を要したが、最終的に成功した。今後ほかの家系に関してもこの手法を広げようとしており、次年度使用額が生じた。
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