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2024 年度 研究成果報告書

核膜を場にした脂質代謝機構による核内脂性環境の調節機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K19499
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人国立成育医療研究センター (2024)
国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2022-2023)

研究代表者

森 雅樹  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 小児生理学研究部, 部長 (10602625)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
キーワード核内脂性環境
研究成果の概要

細胞は分子代謝が活発に起こり、生命機能を支えるが、その全容は明らかになっていない。本研究課題では、核膜移行の分子挙動を示す分子が細胞のリン脂質量を変動させる知見に着眼を得て、同分子の機能を解析した。同分子はリン脂質合成の原料となるリゾホスファチジン酸(LPA)の欠乏依存性に核膜孔複合体に移動してリン脂質量を抑制することがわかった。またその分子機序として同様に核膜孔複合体に局在するリン脂質合成酵素を阻害標的とすることが示唆された。本知見により、これまで理解の進んでいなかった核膜の生体膜量の調節機構を担う分子群が同定され、細胞代謝を担う分子機構の理解が得られた。

自由記述の分野

小児生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脂質代謝は一般に小胞体にて起こるとされている。しかし、実際には核膜にも脂質代謝調節分子の局在があり、核膜が脂質代謝の場となる知見が徐々に蓄積されている。我々の研究からも、小胞体だけでなく核膜においても脂質やリン脂質の合成が起こり、それらの機序が神経発達症などの疾患とも関連することが明らかとなった。これらの知見は細胞代謝の理解に一石を投じ、実像の理解に一歩前進するものである。社会的意義としては、医学的な観点から、本計画で同定された機構は神経発達症 (neurodevelopmental disorder)の患者で変容していることが国際共同研究で明らかとなり、治療開発につながる可能性がある。

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公開日: 2026-01-16  

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