|
脂質代謝は一般に小胞体にて起こるとされている。しかし、実際には核膜にも脂質代謝調節分子の局在があり、核膜が脂質代謝の場となる知見が徐々に蓄積されている。我々の研究からも、小胞体だけでなく核膜においても脂質やリン脂質の合成が起こり、それらの機序が神経発達症などの疾患とも関連することが明らかとなった。これらの知見は細胞代謝の理解に一石を投じ、実像の理解に一歩前進するものである。社会的意義としては、医学的な観点から、本計画で同定された機構は神経発達症 (neurodevelopmental disorder)の患者で変容していることが国際共同研究で明らかとなり、治療開発につながる可能性がある。
|