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2023 年度 実施状況報告書

筋ジストロフィー胎児治療の可能性を探る

研究課題

研究課題/領域番号 22K19509
研究機関愛媛大学

研究代表者

金川 基  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (00448044)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
キーワード筋ジストロフィー
研究実績の概要

筋ジストロフィーは進行性の筋力低下をみとめる遺伝性疾患であり、現在50種以上の原因遺伝子が知られている。中でもジストログリカンという基底膜受容体の糖鎖修飾の異常によって発症する疾患群が存在し、ジストログリカン異常症(DG異常症)とよばれている。我々は、DG異常症モデルマウスを用いて、筋前駆細胞の障害や大脳皮質形成不全など、胎生期にすでに病的変化が生じていることを報告してきた。DG異常症に対しては胎児期での介入により劇的な治療効果が得られることが予想されるものの、そのような研究は例をみない。本計画では発症の分子・細胞メカニズムに基づく、筋ジストロフィー胎児治療のProof-of-Conceptを得ることを目的とする。具体的には、DG異常症のモデルマウスを用いて、胎仔期での介入によって治療効果が得られるか明らかにする。これまで、胎仔期治療のモデルとしてDG異常症遺伝子のフクチンやISPDのcKOマウスや病原性点変異のノックインマウスを複数系統作出した。いずれも胎仔期から病変を呈することを確認した。胎仔期介入のためのウイルスベクターも完成し、代謝物療法用の投与化合物も入手した。今後、これらを用いた胎仔期治療を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本計画に必要なモデル動物、投与ベクターや化合物の準備が整っており、計画どおりに進展している。

今後の研究の推進方策

cKOマウスについては、作出したウイルスベクターを用いた胎仔期治療を進めていく。点変異マウスについては、生後マウスへの代謝物投与を行うことで本療法が有効であることを確認したうえで、母体への投与を開始する予定である。

次年度使用額が生じた理由

本研究開始に先立って準備していた試料で大半の研究を進めることができたため、予定より少額の執行で済んだ。しかし、それらの試料も消費しつつあるため、未使用分は次年度、研究試薬等に執行する予定である。また、研究成果を得るために必要な人件費としても使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 愛媛大学大学院医学系研究科 医化学・細胞生物学講座

    • URL

      https://www.m.ehime-u.ac.jp/school/biochem1/

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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