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2022 年度 実施状況報告書

癌免疫療法におけるPD-1-PD-L1/2経路の細胞群間格差の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K19515
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

沖山 奈緒子  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10581308)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
キーワードがん免疫 / 免疫関連副作用
研究実績の概要

免疫チェックポイント阻害薬による皮膚の免疫関連副作用として乾癬様皮膚炎がある。そこで皮膚常在抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞上に特異的にPD-L1を欠損するコンディショナルノックアウトマウス(Langerin-Cre PD-L1 LoxPマウス)を作成し、乾癬様皮膚炎モデルマウスであるイミキモド誘導乾癬様皮膚炎を惹起したところ、野生型マウスと比べて重症化した。その機構として、ランゲルハンス細胞が所属リンパ節に遊走し、γδT細胞を刺激する際に、ブレーキとなるPD-L1が外れていることで、反応が促進されるという機序を解明し、論文発表した(Tanaka R,,, Okiyama N. J Invest Dermatol. 2022;142(12):3167-3174.e9.)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

多くのプロジェクトを手掛けているが、一つ成果として論文発表に到達した。

今後の研究の推進方策

皮膚免疫関連副作用として頻度の高い白斑や、内臓障害としては肝炎、肺炎などを、コンディショナルノックアウトマウスを用いてモデルマウスを惹起し、その重症度を観察するとともに、それぞれの詳細な機構を解明していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] The Role of PD-L1 on Langerhans Cells in the Regulation of Psoriasis2022

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Ryota、Ichimura Yuki、Kubota Noriko、Konishi Risa、Nakamura Yoshiyuki、Mizuno Seiya、Takahashi Satoru、Fujimoto Manabu、Nomura Toshifumi、Okiyama Naoko
    • 雑誌名

      Journal of Investigative Dermatology

      巻: 142 ページ: 3167~3174.e9

    • DOI

      10.1016/j.jid.2022.06.006

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Immune-related adverse events in various organs caused by immune checkpoint inhibitors2022

    • 著者名/発表者名
      Okiyama Naoko、Tanaka Ryota
    • 雑誌名

      Allergology International

      巻: 71 ページ: 169~178

    • DOI

      10.1016/j.alit.2022.01.001

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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