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2023 年度 研究成果報告書

自己細胞を用いた心臓再生への挑戦

研究課題

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研究課題/領域番号 22K19521
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
研究機関信州大学

研究代表者

柴 祐司  信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (70613503)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワード心不全 / 再生医療 / iPS細胞
研究成果の概要

本研究では、霊長類iPS細胞由来心筋細胞を心筋梗塞発症後3か月経過した慢性心筋梗塞モデルに自家移植し、他家移植との比較を通じて優位性を検証し、免疫抑制剤を使用せずに細胞が長期生着するかを確認した。1)iPS細胞由来心筋細胞の作製:カニクイザルのiPS細胞を5系統作製した。さらに未分化iPS細胞から心筋細胞を作製し、凍結保存した。2)前臨床移植試験:全身麻酔下でカニクイザル心筋梗塞モデルを作製した。心筋梗塞作製12週間後に、自家移植、他家移植、およびvehicle移植を行った。自家移植ではグラフト心筋細胞の生着が確認されたが、他家移植では著明な免疫応答が見られた。

自由記述の分野

循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

自己細胞を用いた心臓再生は、ドナー不足だけでなく、免疫抑制剤の長期使用を解決するための理想的なストラテジーであるが、実現するためには、自家移植の免疫学的優位性の証明と慢性心不全に対する治療効果の検証が必要である。
本研究ではアカデミアにおいて、これらの課題を解決し、理論的に自己細胞を用いた心臓再生が可能であることを証明できた。研究成果をきっかけとして、産学官が一体となって、安価な培養試薬の開発、効率的な細胞製造プロトコールの確立、実効性の高い品質規制などの課題に取り組み、自己細胞を用いた再生医療の普及を目指す。

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公開日: 2025-01-30  

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