研究課題/領域番号 |
22K19529
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大橋 圭明 岡山大学, 大学病院, 准教授 (60729193)
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研究分担者 |
木浦 勝行 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (10243502)
片山 量平 公益財団法人がん研究会, がん化学療法センター 基礎研究部, 部長 (60435542)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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キーワード | 非小細胞癌 / 癌幹細胞 / Oct4 |
研究成果の概要 |
癌幹細胞(cancer stem cells:CSCs)は肺癌が薬物療法で根治できない原因として注目されているが、病態は未解明である。本研究は、CSCsマウスモデルを確立しCSCsに対する新規治療標的の同定が目的である。C57/BL6の2型肺胞上皮にEgfr変異を導入したEGFR肺癌マウスモデルと幹細胞マーカーOct4発現をGFPで標識したマウスと交配させた。交配マウスの肺腫瘍からOct4をマーカーとしてCSCsの可能性のある細胞を選別し、生着能、多剤耐性能生などCSCsとしての性質を評価した。さらに遺伝子発現解析により、CSCsとその腫瘍微小環境における新規治療標的の同定を試みている
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自由記述の分野 |
呼吸器の悪性腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上皮成長因子受容体遺伝子変異を有する肺癌(EGFR肺癌)は、非喫煙者に発生する肺腺癌の半数以上を占める非常に重要な疾患であるが、薬物療法での根治は困難である。免疫チェックポイント阻害薬など腫瘍免疫療法の効果が乏しいタイプであることも知られており、根治を目指す治療戦略の標的として、多分化能と多剤薬剤耐性能を持つ癌幹細胞(cancer stem cells:CSCs)の病態を探索することは、革新的な治療法の確立につながる可能性があり非常に意義が高い。
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