研究課題/領域番号 |
22K19539
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北村 俊雄 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 名誉教授 (20282527)
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研究分担者 |
合山 進 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (80431849)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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キーワード | エピジェネティクス / ASXL1 / 炎症 / 蛋白質分解 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
エピジェネティクス因子ASXL1は感染などのストレスによってC末部分が欠失する。C末を欠失したASXL1は核内転写プログラムの変更、細胞質内シグナル伝達経路の活性化を介して細胞のストレス応答を統合的に調節する役割を担う。一方、様々な疾患のリスク因子であるクローン性造血や造血器腫瘍に認められるASXL1変異は同様のC末欠失型分子を発現する。このことは炎症の遷延化が様々な疾患のリスク因子となりうることを示している。
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自由記述の分野 |
細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会の日本では、2025年に65歳以上の人口が30%を超える。約10年前に65歳以上の高齢者の10%においてDNMT3A、TET2、ASXL1などに白血病関連遺伝子変異を一つ有するクローン性造血(CHIP)が存在することが報告された。CHIPを有する人では、造血器腫瘍だけではなく心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、固形癌、骨粗鬆症、慢性関節リウマチなど多くの疾患のリスクが高まることが注目されている。 変異型ASXL1を有するクローン性造血マウスモデルを研究する本研究はCHから疾患の発症原因を明らかにするという点で学術的にも重要であるが同時に超高齢社会である我が国において社会的にも極めて重要である。
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