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2023 年度 研究成果報告書

肝グルコース取り込みによる新規代謝制御の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K19545
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関金沢大学

研究代表者

井上 啓  金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (50397832)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワード肝臓 / 糖取り込み
研究成果の概要

肝臓はグルコースを取り込み、肝臓代謝のみならず、遺伝子転写から他臓器との連関などのグルコース応答を惹起する。過栄養・肥満では、肝グルコース応答が障害され、その障害は耐糖能障害・インスリン抵抗性の病因となる。本研究では肝グルコース応答の制御メカニズムとしてGck調節タンパク質(GKRP)の役割の解明に取り組んだ。GKRPは過栄養・肥満によって126番リジン残基(K126)アセチル化が増加する。GKRPのK126R変異ノックインマウスは、肝糖代謝に明らかな変化を示さないものの、トランスクリプトーム解析では遺伝子発現変化を来した。GKRPが新規なグルコース応答制御分子である可能性が示唆された。

自由記述の分野

健康科学および栄養代謝内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝グルコース応答障害は、耐糖能障害からインスリン抵抗性・脂肪肝などの様々な生活習慣病の病因となる。肝グルコース応答の制御分子としてGckが知られてきたが、Gckを標的とした生活習慣病治療薬の開発は十分な成果が得られていない。本研究において、新規な肝グルコース応答のメカニズム分子候補としてGKRPを見出すことは、生活習慣病の新規治療標的の解明に繋がる。さらに、生活習慣病の発症と増悪において、肝グルコース応答とその障害が果たす役割の解明へと繋がる。

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公開日: 2025-01-30  

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