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2023 年度 実施状況報告書

重症患者の急性肝傷害におけるmicrovesiclesの臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 22K19555
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

若林 健二  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20723795)

研究分担者 阪本 靖介  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 臓器移植センター, センター長 (00378689)
馬場 千晶  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 手術・集中治療部, 医師 (00386195)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
キーワード集中治療医学 / 急性肝不全 / 細胞外小胞 / 肝移植 / 小児科学
研究実績の概要

本研究は1)急性肝不全 (ALF)における重症度・予後予測因子としての Microvesicles (MV)の有用性の検討、2)急性肝傷害 (ALI)の成因と病期の違いによるMV profileの影響についての検討、3)ALIの検体に含まれるMVを用いたバイオアッセイ系の確立を主な目標としており、本年度は2)と3)を中心に研究と検討を進めている。
MVはサブタイプ毎に内容物や生理活性が異なっており、バイオアッセイ系を用いてMVの役割を解明するためには、同じ親細胞由来のMVを分離することが重要である。本年度は臨床検体を得るための検討を進めていったが、事前に予想が難しかったチーム減員が発生してしまったため、研究連携体制の再構築に苦慮して時間を要した。結果的に研究支援員を雇用したうえでのトレーニングも含めた形で、マウスMVに関する基礎的見地を深化させることが本年度の研究内容の中心となった。付いては実施年度延長を行い、次年度での研究計画完了を目指す事とする。具体的には、MVの役割解明においてはMV分離に続く生物活性評価が重要であると考えられるため、臨床検体及びマウスを用いた追加実験を行いながら、バイオアッセイによる機能評価を目標として当初計画した目標に向けて進めていく。
臨床検体については、当院集中治療室における成人敗血症検体でのバイオバンク計画が2023年度末から開始されており、この計画を活用する形で、ALIを合併する敗血症患者におけるMVの動態とその機能についての検討を行う方向を視野に入れている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2023年度はMVの検体を採取できる小児肝不全患者が殆どいなかったため、臨床検体の採取が充分に進まず、ALF及びALI患者のMV profileに関する研究は遂行が難しかった。現在、臨床検体採取も含む研究体制の再構築に鋭意取り組んでいる。

今後の研究の推進方策

他施設および自施設の連携研究員の協力を強化し、臨床検体の採取を進める。加えて、実験動物におけるMV の生理学的活性についてバイオアッセイの評価を継続的に行っていく。

次年度使用額が生じた理由

本年度は臨床検体の採取が進まず大きな進展が得られなかったことから次年度使用が生じた。次年度はマウスもしくは臨床検体に由来する好中球由来MVの生物学的活性についてバイオアッセイを行うなど使用する予定がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] Imperial College London(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      Imperial College London
  • [図書] 集中治療医学2023

    • 著者名/発表者名
      若林健二 他 (一般社団法人日本集中治療医学会 編)
    • 総ページ数
      424
    • 出版者
      Gakken
    • ISBN
      978-4055100243

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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