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2022 年度 実施状況報告書

経静脈投与が可能な虚血性心疾患に対するエクソソーム治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K19563
研究機関山口大学

研究代表者

濱野 公一  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)

研究分担者 上野 耕司  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30736070)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワード再生医療 / microRNA / 血管新生 / 細胞外小胞
研究実績の概要

本年度は、血管新生能を持つmicroRNAを細胞外小胞に内包させるために、293T細胞にmicroRNAを導入することで、293T細胞が分泌する細胞外小胞に導入したmicroRNAが内包されていることを確認すること、そして、その細胞外小胞の特性を解析した。
293T細胞にmicroRNAを導入し、その293T細胞におけるmicroRNAの発現をqPCRで解析することで、microRNAが293T細胞に導入出来たことを確認した。そして、その293T細胞の培養液を回収し、その培養液から細胞外小胞を単離し、その細胞外小胞からmicroRNAを抽出後に、qPCR解析を行ったところ、コントロールと比較して、目的のmicroRNAの内包量が非常に高い値で検出されたことから、血管新生能を持つmicroRNAが内包された細胞外小胞を作製することが出来たと判断した。
その血管新生能microRNAを内包した細胞外小胞を、マウス重症下肢虚血モデルの大腿部に移植して2日後に、大腿部の組織を回収してtotal RNAを抽出し、血管新生に関与する遺伝子に対するqPCR解析を行ったところ、解析をした6つの血管新生に関与する遺伝子の発現は、コントロールと比較して、有意に高い値を示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

血管新生能microRNAを内包した細胞外小胞を作製することが出来、その細胞外小胞の血管新生能を確認することが出来たため。

今後の研究の推進方策

血管新生能を持つmicroRNAが、血管新生能を誘導する機序を解析する。

次年度使用額が生じた理由

培地等の消耗品の納入金額が予定より抑えることが出来たため、次年度使用額が僅かに生じた。
次年度使用額は、物品費として使用する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Dry preserved multilayered fibroblast cell sheets are a new manageable tool for regenerative medicine to promote wound healing2022

    • 著者名/発表者名
      Matsuno Yutaro、Yanagihara Masashi、Ueno Koji、Saito Toshiro、Kurazumi Hiroshi、Suzuki Ryo、Katsura Shunsaku、Oga Atsunori、Hamano Kimikazu
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 12 ページ: 12519

    • DOI

      10.1038/s41598-022-16345-6

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Perivascular Adipose Tissue Is a Major Source of Nitric Oxide in Saphenous Vein Grafts Harvested via the No‐Touch Technique2022

    • 著者名/発表者名
      Saito Toshiro、Kurazumi Hiroshi、Suzuki Ryo、Matsunaga Kazumasa、Tsubone Sarii、Lv Bochao、Kobayashi Sei、Nagase Takashi、Mizoguchi Takahiro、Samura Makoto、Suehiro Kotaro、Harada Takasuke、Morikage Noriyasu、Mikamo Akihito、Hamano Kimikazu
    • 雑誌名

      Journal of the American Heart Association

      巻: 11 ページ: e020637

    • DOI

      10.1161/JAHA.120.020637

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Cryopreserved allogenic fibroblast sheets:development of a promising treatment for refractory skin ulcers2022

    • 著者名/発表者名
      Soichi Ike, Koji Ueno, Masashi Yanagihara, Takahiro Mizoguchi, Takasuke Harada, Kotaro Suehiro, Hiroshi Kurazumi, Ryo Suzuki, Tomoko Kondo, Tomoaki Murata, Bungo Shirasawa, Noriyasu Morikage, Kimikazu Hamano
    • 雑誌名

      American Journal of Translational Research

      巻: 14 ページ: 3879-3892

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 3Dフリーザーによる細胞シート凍結の可能性2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木亮、上野耕司、池創一、山本直宗、松野祐太朗、藏澄宏之、桂春作、白澤文吾、濱野公一
    • 学会等名
      第21回日本再生医療学会
  • [学会発表] ラットの食道縫合モデルに対する積層線維芽細胞シートの有効性2022

    • 著者名/発表者名
      山本直宗、上野耕司、柳原正志、齊藤寿郎、松野祐太朗、池創一、濱野公一
    • 学会等名
      第21回日本再生医療学会

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公開日: 2023-12-25  

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