• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

AIを活用した乳幼児聴力スクリーングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K19578
研究機関東京大学

研究代表者

樫尾 明憲  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (20451809)

研究分担者 赤松 裕介  東京大学, 医学部附属病院, 言語聴覚士 (00794869)
尾形 エリカ  東京大学, 医学部附属病院, 言語聴覚士 (20794853)
西村 信一  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (30938973)
浦中 司  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (60828705)
小山 一  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80825167)
馬場 信太郎  地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立小児総合医療センター(臨床研究部), その他, 耳鼻いんこう科 医長 (90553719)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
キーワード乳幼児聴力検査 / AI / 画像認識 / 音声認識
研究実績の概要

本研究は乳幼児の聴覚認知を確認する手法として聴性行動聴力検査があるが、聴性行動の有無は熟練した検査技師の判断によっている。検査技師は幼児の表情の変化、目の動きなどから音への反応の有無を判断している。この判断をAIを用いて再現できないかということが本研究の第一の目標である。また、幼児の泣き声を詳細に解析することでその変化などに、健聴者と難聴者の違いが無いかをAI解析を行うことで難聴の有無を判断できないか検討することが第二の目標であり、最終的にはこれらデータを統合して聴覚スクリーニングシステムを構築することを目標としている。本年度はこれら目標を達成するために乳幼児の画像・音声の収集方法について検討した。乳幼児の突然の動きなどに十分に対応できる録画システムの構築を検討しているが、カメラの台数を増やすとシステム自体が乳幼児の気を引いてしまい検査ができなくなるなどの問題があり、最適な方法が現時点で構築できていない。来年度も引き続き、望遠での撮影、おもちゃなどに隠すなど手法を検討する予定である。音声についても、当初診察現場での取得を考えていたが、診察現場におけるその他のノイズを除去する問題に直面している。今後工学部などとの連携も含めてデータの採取方法を検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

データ収集のシステム構築に想定以上に時間がかかっている。ただし、本研究においてシステム構築は極めて重要な問題であり時間をかけても確実なものを作り上げたいと考えている。

今後の研究の推進方策

引き続き最適な画像・音声取得システムの開発を検討してゆくが、映像・音響関連に強い工学部との連携も模索してゆく予定である。

次年度使用額が生じた理由

システムの構築に時間がかかっておりシステムのための物品の購入などを次年度に持ち越したため。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Application of Machine Learning to Predict Hearing Outcomes of Tympanoplasty2022

    • 著者名/発表者名
      Koyama Hajime、Kashio Akinori、Uranaka Tsukasa、Matsumoto Yu、Yamasoba Tatsuya
    • 雑誌名

      The Laryngoscope

      巻: 無 ページ: 無

    • DOI

      10.1002/lary.30457

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Etiology of hearing loss affects auditory skill development and vocabulary development in pediatric cochlear implantation cases2022

    • 著者名/発表者名
      Nishio Shin-ya、Moteki Hideaki、Miyagawa Maiko、Yamasoba Tatsuya、Kashio Akinori、Iwasaki Satoshi、Takahashi Masahiro、Naito Yasushi、Fujiwara Keizo、Sugaya Akiko、Takahashi Haruo、Kitaoka Kyoko、Usami Shin-ichi
    • 雑誌名

      Acta Oto-Laryngologica

      巻: 142 ページ: 308~315

    • DOI

      10.1080/00016489.2022.2065027

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 当院で4歳以降に人工内耳を受けた128例の背景に関する検討2022

    • 著者名/発表者名
      水本 結、樫尾 明憲、尾形 エリカ、赤松 裕介、小山 一、浦中 司、山岨 達也
    • 雑誌名

      小児耳鼻咽喉科

      巻: 43 ページ: 305~312

    • DOI

      10.11374/shonijibi.43.305

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【子どもの難聴を見逃さない!】聴覚スクリーニング検査2022

    • 著者名/発表者名
      安藤 喬明, 樫尾 明憲
    • 雑誌名

      ENTONI

      巻: 271 ページ: 1-7

  • [学会発表] 人工知能を用いた、人工内耳術後前庭障害の予測2022

    • 著者名/発表者名
      小山 一, 樫尾 明憲, 藤本 千里, 浦中 司, 木下 淳, 鴨頭 輝, 山岨 達也
    • 学会等名
      日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会総会
  • [学会発表] 機械学習を用いた,小児人工内耳術後の初回および6ヵ月後マッピング条件予測2022

    • 著者名/発表者名
      小山 一, 樫尾 明憲, 尾形 エリカ, 赤松 裕介, 浦中 司, 浦田 真次, 佐原 利人, 山岨 達也
    • 学会等名
      第31回 日本耳科学会総会・学術講演会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi