• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

がんと感染症に共通した血栓形成機序の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 22K19610
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

樋田 京子  北海道大学, 歯学研究院, 教授 (40399952)

研究分担者 澤 洋文  北海道大学, 人獣共通感染症国際共同研究所, 兼務教員 (30292006)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワード血管内皮細胞 / 新型コロナ感染症 / 腫瘍 / 血栓症 / 好中球
研究成果の概要

加齢,若齢マウス肺のサンプリングを行い,血管内皮細胞を単離・濃縮し,RNAseqを行った.重症化モデルに特徴的なし血栓症の発症メカニズムを解析した.腫瘍血管内皮細胞については,既に我々が樹立した方法で悪性度の異なる腫瘍や,抗癌剤治療を加えたマウスモデルから血管内皮細胞ならびに血管内皮細胞以外の分画を単離し血栓形成に関わる因子を同定した.vWF,P-selectin,Thrombomodulinなどの既知の因子のほか,血液凝固や免疫細胞遊走に関わる新規分子の同定を行った.分子の阻害剤候補を用いて,動物モデルを用いて血栓形成,血管炎に及ぼす作用を病理組織学的に解析した.

自由記述の分野

実験病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果により,血管内皮細胞が免疫細胞や血小板,あるいは赤血球に対する作用が明らかになった.感染症と癌における共通した血栓症発症の分子機序を明らかにした.癌患者の予後が改善する中,心血管イベント発生予防は喫緊の課題でありアンメットメディカルニーズのひとつである.新型コロナ感染症重症化に対する血栓症診断,治療法はまだ確立されておらず,本研究成果により新たな治療戦略開発ににつながるものと考えられる.

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi