研究課題/領域番号 |
22K19621
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
池邉 一典 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70273696)
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研究分担者 |
高阪 貴之 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (40755360)
渡邉 幹夫 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50294088)
山下 元三 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (90524984)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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キーワード | 双子研究 / 歯 / 歯周病 / 長期縦断研究 / エピゲノム |
研究実績の概要 |
大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターで2010~2013年度にベースライン検査した116組のうち,60歳以上で歯数と歯周病のconcordant pairとdiscordant pairを抽出した.歯周病については,PISA(Periodontal Inflamed Surface Area),すなわち炎症部の面積を用いて重症度を表した.これは,歯周病と全身性疾患の関連を調べる際の指標として有用であることが示されている. 歯周病について,low concordant pair(両者ともPISA150以下で20本以上残存),high concordant pair(両者ともPISA400以上で20本以上残存),discordant pair(片方がPISA400以上もしくは150以下,残存20本以上)それぞれ5組を分析対象として抽出した.歯数については,low concordant pair(両者とも残存歯28本以上),high concordant pair(両者とも残存歯10本以下),discordant pair(残存歯に10本以上の差がある)それぞれ5組を分析対象として抽出した. 環境的要因(環境ストレスの蓄積)としての歯周病や歯の欠損が、ゲノム遺伝子の後天的な変化(エピジェネティクス)に影響を及ぼしていないかを検討した.具体的には,DNAのメチル化,ヒストンのアセチル化,マイクロRNA,などのエピゲノム(DNA メチル化)解析を行った. 身体的なPhenotypeに加えて,GWAS解析,EWAS解析を進めており,歯周病について特異的な遺伝子候補が示唆されてきた.より確定的な結果を示すためには,サンプル数が不足している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
歯数と歯周病について,それぞれ,low concordant pair,high concordant pair,discordant pair 毎に5組の双子ペアを分析対象として抽出した.現在,身体的なPhenotypeに加えて,GWAS解析,EWAS解析を進めており,特異的な遺伝子候補が示唆されてきた.
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今後の研究の推進方策 |
身体的なPhenotypeに加えて,GWAS解析,EWAS解析を進めており,特異的な遺伝子候補が示唆されてきたが,より確定的な結果を示すためには,サンプル数を増やす.low concordant pair,high concordant pair,discordant pair 毎に10組の双子ペアを分析対象として抽出する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
身体的なPhenotypeに加えて,GWAS解析,EWAS解析を進めており,特異的な遺伝子候補が示唆されてきたが,より確定的な結果を示すためには,サンプル数を増やす必要がある.しかし,本年度は,対象症例の抽出に予想以上に時間がかかり,またゲノム解析のための人材が十分に確保できず,研究の進行に遅延が生じた. 次年度は,ゲノム解析のための人材確保にめどが立っており,順調に進むと考えている.
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