転写因子のアセチル化以外のアシル化修飾において、その役割・重要性・制御機構の大部分が未解明である。したがって、GRの新規スクシニル化修飾およびその転写制御機構の解明は、GC作用の研究分野を超えて多くの生命現象に関わる研究であり学術的に大きな意義を持つ。 副作用を軽減させた選択的GR調節薬の開発が世界的に進められているが、未だに十分な効果・成果を得られていない。本研究による新規GR転写制御機構の解明が将来の選択的GR調節薬の開発に大きく貢献できるばかりか、SIRT7やスクシニル化GR結合因子などが創薬ターゲットとなる可能性が高く、ステロイド療法の研究分野を大きく変革・発展させるポテンシャルがある。
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