生活習慣病の原因は、長年の偏った食生活と人間の遺伝子のミスマッチによるものであると推測されている。また、糖やNaClの摂取量が多いことも生活習慣病の原因と考えられている。しかし、腸が食事に合わせて栄養素吸収に必要な多量のNaをどのように供給しているかは明らかになっていない。本研究では、食性が草食から肉食に変わるオタマジャクシとカエル、そして腸内ナトリウム代謝が変化した遺伝子改変マウスとラットを用いて検討を行った。その結果、いずれの種でも、小腸上皮細胞間に存在するバリアタンパク質であるクローディン15が、腸内ナトリウム代謝に重要な役割を果たしていることが明らかになった。
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