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2023 年度 実績報告書

熱産生脂肪細胞の新たな役割としての糖質摂取の調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K19729
研究機関京都大学

研究代表者

小栗 靖生  京都大学, 農学研究科, 助教 (60913308)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワード熱産生脂肪細胞 / 糖質 / 食行動
研究実績の概要

熱産生脂肪細胞は、エネルギー消費量を増加させ、肥満症や糖尿病の予防、改善に寄与することが知られている。さらに、熱産生脂肪が糖を積極的に取り込み消費することや、内分泌機能を介して全身の糖代謝を制御することが近年の研究により明らかとなってきた。しかし、熱産生脂肪のこれらの機能を介した全身の代謝調節が、糖質の摂取行動に及ぼす影響、および、制御メカニズムは未解明である。
本研究では、熱産生脂肪の活性化モデルおよび欠損モデルを用いて、糖質摂取に及ぼす影響を評価した。また、熱産生脂肪を介した糖質の摂食調節メカニズムを明らかにすることにより、生活習慣病の新たな発症原因を明らかにすることを目的とした。熱産生脂肪細胞を活性化させることで、エネルギー消費量や耐糖能を亢進させることに加え、糖質の摂取量を抑制することが可能であれば、エネルギーの消費と摂取の両面から、肥満や糖尿病をはじめとする生活習慣病の改善にアプローチできる介入法の開発につながる。
昨年度は、熱産生脂肪の活性化モデルおよび欠損モデルを用いて、熱産生脂肪細胞が糖質の摂取行動に及ぼす影響を検証した。また、本年度は、昨年度に引き続き、熱産生脂肪を介した糖質の摂食調節メカニズムの解明を目的に、糖質の摂取行動に影響を及ぼす内分泌因子の探索に取り組んだ。加えて、本年度は、糖質の摂取行動における熱産生脂肪細胞の特異性を検討するために、白色脂肪の欠損モデルマウスに対して、食事選択試験を用いた解析を実施した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (7件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 熱産生脂肪細胞の調節機構の解明および生活習慣病への応用2023

    • 著者名/発表者名
      小栗靖生
    • 学会等名
      第31回日本医学会総会2023東京
    • 招待講演
  • [学会発表] 褐色脂肪細胞を介した摂食調節機構の解析2023

    • 著者名/発表者名
      森新, 小栗靖生, 松居翔, 都築巧, 佐々木努
    • 学会等名
      第77回日本栄養・食糧学会大会
  • [学会発表] 褐色脂肪細胞を介した栄養代謝調節機構の検討2023

    • 著者名/発表者名
      小栗靖生, 森新, 松居翔, 都築巧, 佐々木努
    • 学会等名
      第96回日本内分泌学会学術総会
  • [学会発表] 褐色脂肪細胞を介した糖質摂取の調節機構の解析2023

    • 著者名/発表者名
      森新, 小栗靖生, 松居翔, 都築巧, 佐々木努
    • 学会等名
      第62回日本栄養・食糧学会近畿支部大会
  • [学会発表] 褐色脂肪細胞の栄養素摂取の制御における役割の解明2023

    • 著者名/発表者名
      森新, 小栗靖生, 松居翔, 都築巧, 佐々木努
    • 学会等名
      第22回日本栄養改善学会近畿支部会学術総会
  • [学会発表] 教育講演4 研究計画と倫理2023

    • 著者名/発表者名
      小栗靖生
    • 学会等名
      第27回日本病態栄養学会年次学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 熱産生脂肪細胞を介した栄養素の摂取調節機構の解析2023

    • 著者名/発表者名
      森新, 小栗靖生, 佐々木努
    • 学会等名
      第27回アディポサイエンス・シンポジウム

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公開日: 2024-12-25  

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