本研究では、食報酬に対する快・喜びと食行動を評価する新規システムの確立と喜びや食行動に関わる脳内神経回路の解明を目指した。研究期間において、超音波発声装置を導入し、報酬獲得時の超音波発声を抽出することができた。また、バイオセンサーを用いることで、食行動時、脳内における神経活動を測定できることを確認した。しかし、残念ながら表情解析の安定した測定の確立まで至っておらず、頭部固定による食行動測定装置の準備を進めた。さらに、報酬獲得時にオレキシン遊離反応が大きく変化することを見つけた。コントロール動物でも多少の反応があるため、その原因の追究が必要である。
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