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2023 年度 実施状況報告書

聴きたい音を瞬時に捉える聴覚注意脳情報デコーディングへの挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 22K19809
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

南部 功夫  長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (40553235)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
キーワード脳波 / 聴覚注意デコーディング / 切り替え
研究実績の概要

本研究では、聴覚注意デコーディングの精度向上ならびに切り替え時の検討を行うための実験と検討を行った。
切り替え時の精度を調べるために、途中から音声が追加される切り替え条件を用意し、注意を向けている音声を脳活動から予測できるかについての精度を検討した。特に、聞いていた音声をそのまま継続する実験課題とした結果、自然な実験条件となり、精度が向上した。しかし、まだ3択で60%程度であるので精度の向上を検討する。
また、聴覚注意デコーディングでは通常人間の音声を利用していたが、近年発展している人工音声についての検討を行った。様々な条件で人間音声と人工音声の注意デコーディング結果を調べたところ、人工音声の方が注意を向けやすい可能性が示唆された。
また、将来的なP300を組み合わせた手法検討のため、オドボール課題で音の大きさを検出することができるか検討した結果、ホワイトノイズに対して、大きな音の発生有無を検出することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

切り替え時の精度検討や複数音声を組み合わせた実験を実施することができており、切り替え時でも精度が維持されていることが確認できているため

今後の研究の推進方策

今後は、切り替え時のP300など事象関連電位の活用や、短時間高精度で予測ができるAAD手法の適用を検討する。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していた国際学会への参加を断念し、次年度以降に参加することにした。また、研究に必要な計算資源も次年度の購入予定とした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] An auditory brain-computer interface to detect changes in sound pressure level for automatic volume control2024

    • 著者名/発表者名
      Kimura Riki、Nambu Isao、Fujitsuka Rui、Maruyama Yoshiko、Yano Shohei、Wada Yasuhiro
    • 雑誌名

      Heliyon

      巻: 10 ページ: e23948~e23948

    • DOI

      10.1016/j.heliyon.2023.e23948

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 人工音声に対する脳波を用いた聴覚注意デコーディングの検討2023

    • 著者名/発表者名
      塚本隼平, 南部功夫
    • 学会等名
      電子情報通信学会信越支部大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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