河川や海洋、排水等に含まれるポリマーの種類や量を調査あるいはモニタリングすることは、地球環境を保全し、安全・安心な社会を構築するうえで重要である。本研究では、環境汚染の原因となるポリマーのうち、従来法では検出・同定が煩雑で時間を要するナノプラスチックや水溶性ポリマーに着目し、それらを水に溶けたまま、信頼性高く、短時間かつ少量で検出・同定する簡便な手法を提案した点に意義がある。また、ポリマーと低分子化合物(分子プローブ)との相互作用に関する分子レベルでの知見を収集する基礎科学としての意義に加え、ポリマー検出・同定における機械学習の有用性を実証した点に意義がある。
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