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2022 年度 実施状況報告書

胎児期から乳児期の化学物質曝露の軌跡:エクスポゾーム研究のための乳歯分析法開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K19853
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

岩井 美幸  国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (80723957)

研究分担者 磯部 友彦  国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主幹研究員 (50391066)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワード乳歯 / エクスポゾーム
研究実績の概要

胎児期から乳児期の化学物質曝露は成長や発達への影響が懸念される時期であり、この時期の曝露把握は喫緊の課題である。どの物質が、いつの時期にどのくらい曝露することが健康に影響するのかを明らかにするために、時間軸の情報をもった試料を用いて、時間情報を保持したまま化学物質の分析を行う手法の開発が必要である。乳歯は胎生中期から出生後約1年間に取り込まれた化学物質の情報が蓄積される。乳歯の時間軸を保持した状態での有機化合物の分析法については前例がない。そこで、光学顕微鏡内蔵型質量分析計を用いて、乳歯中有機化合物曝露の軌跡を明らかにできる分析法を開発し、疫学調査に適用可能な手法を構築することを目的としている。2022年度は、倫理委員会の手続きを進めるとともに、乳歯の前処理法の検討を進めた。測定に適した乳歯切片の作成、伝導性スライドへの貼付方法の検討を行った。また、光学顕微鏡内蔵型質量分析計にて測定するにあたって、測定対象物質のイオン化に適したマトリックス剤の選択を進めた。さらに、測定対象物質は有機化合物であるが、レーザーICP-MSを用いた別な手法による分析法の検討も進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者が産休となったため、予定していた実験にやや遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

やや遅れが生じているものの、2023年度内には予定通り進捗できる見込みである。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者に妊娠・出産のライフイベントがあったため、研究に遅れが生じ、次年度使用額が生じた。研究の遅れは、2023年度に予定通りの進捗に戻せる見込みである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] イメージング質量分析からわかるヒトでの化学物質曝露の軌跡2022

    • 著者名/発表者名
      岩井美幸, 中山祥嗣
    • 雑誌名

      Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan

      巻: 70 ページ: 139-141

    • DOI

      10.5702/massspec.S22-31

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Challenge to elucidate critical windows of susceptibility: Temporal trends in elemental exposure of each individual2022

    • 著者名/発表者名
      Iwai-Shimada M., Nakayama S.F.
    • 学会等名
      フォーラム2022:衛生薬学・環境トキシコロジー(日韓合同シンポジウム)
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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