ループ管型進行波音波エンジンにピストンークランクーフライホイールで構成される回転機構を組みつけたキネマティック型進行波音波エンジンを開発した.このエンジンはスターリングエンジンから固体ディスプレーサーを取り除いたエンジンと見ることができ,高効率で知られるスターリングエンジンの機械構造の簡単化に貢献する.本研究では,この装置の回転周波数を支配する重要な要因がループ管部分の音響インピーダンスの実部であることを見出した.またその音響インピーダンスの実部を増大する設計方法を等価回路に基づいて解析的に導出した.実験的検証によりその設計方針の妥当性も示された.
|