脳薬剤送達(脳DDS)を実現するアプタマー分子の創製と蛍光分子標識によるその視覚的評価法の確立に取り組んだ。その結果、脳へのDDS戦略実現の有力標的であるトランスフェリン受容体やインスリン受容体に対するアプタマー分子の創出に成功したことから、標識する蛍光物質(Alexaや量子ドット)について検証した後、マウスに投与しin vivoイメージング装置で観察した。その結果、live imagingでは頭部での蛍光検出は困難であったが、脳組織切片では蛍光が観察できたことから、合目的的なアプタマーが創製できたこと、live imagingには更なる工夫が必要であることが明らかとなった。
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