研究課題/領域番号 |
22K19933
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
土屋 淳紀 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70464005)
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研究分担者 |
佐野 将之 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (80415687)
西村 健 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80500610)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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キーワード | エクソソーム / 間葉系幹細胞 |
研究実績の概要 |
これまでの基礎研究から、マクロファージが線維化改善には非常に重要な役割を果たすことが明らかになっている。(Hepatology 2011, Nature Medicine 2014)また、実際英国エジンバラ大学では自己のマクロファージを誘導し、組織修復マクロファージへと導き、投与を行うマクロファージ療法(Nature Medicine 2019)の治験がスタートしている。このように肝硬変ではマクロファージの状態をコントロールすることで組織修復を促す事ができる可能性がある。我々は、肝硬変の治療を想定し、間葉系幹細胞のエクソソームをベースにそこに、組織修復マクロファージを誘導すると推定されるタンパクを多数、大量に持続的に導入し効果を高めたスーパーエクソソームの産生を行い、その投与により組織修復マクロファージを大量に生体内で導き肝硬変の線維化改善、再生促進を実験的に証明する事を目的としている。複数遺伝子導入可能なセンダイウイルスベクターを用いて現在までに、複数のタンパクをエクソソーム内に高発現させることを行い、現在内容物(タンパク質、miRNA)などを検証を行ったところである。我々の技術を用いるとエクソソーム内に特定のタンパクを多量に入れる事が可能になる事が確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りにタンパク導入が順調に行われている。
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今後の研究の推進方策 |
より、組織修復マクロファージを誘導する質のよいエクソソームを残り一年かけて検証し、肝硬変に対する治療の選択肢になるように研究を進めて行きたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額により、in vivoも含めた効率の良い研究を可能になり、よりよい結果が効率よく得られると考えたため。
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