現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は大きく分けて、次の3つの研究項目から成り立っている。一つは疾患特異的に含有する核種のサーベイ、次に疾患を模擬したモンテカルロシミュレーション、最後に原理実証試験を実施し、成果を取りまとめる予定である。これまでに、疾患に特異的に含有する核種のサーベイを行い、特に腎細胞がんと正常腎にはAl,Ca,Cd,Cr, Cu,Fe,K,Mg,Mn,Na,P,Pb,Znの濃度の違いがあり、その中でもP-31が特に有意差p<0.001で異なっていること示した。さらに、30MeV陽子がベリリウムターゲットに入射することにより発生する高速中性子ビームを、疾患を模擬した体系に入射し、即発ガンマ線測定システムの最適化を行うことができた。システムに必要な高純度ゲルマニウム半導体検出器を導入することで、原理実証試験の準備を進めている。以上のようにおおむね順調に進展していると評価できる。
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