• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

ドキュメンタリー写真概念の再検討ー反省的作品と集団的写真実践の分析を通じて

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 22K19970
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0101:思想、芸術およびその関連分野
研究機関東京理科大学

研究代表者

田尻 歩  東京理科大学, 教養教育研究院葛飾キャンパス教養部, 講師 (60966191)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードリアリズム / ドキュメンタリー写真 / 全日本学生写真連盟 / ハックニー・フラッシャーズ / プロレタリア写真運動 / フォトリーグ
研究成果の概要

この科研費プロジェクトでは、既存のドキュメンタリー写真史では中心に扱われてこなかった集団によるドキュメンタリー写真の実践例を考察した。具体的には、ドキュメンタリー写真の形式が大きく変化した1920-30年代と1960-70年代の諸団体に焦点を当てた。こうした写真団体の実践・作品を分析することで、その活動ごとの特殊性と共通性を提示できた。これにより、労働者や女性といった抑圧される人々自身がみずからの表象を作り出す集団的なドキュメンタリー写真の営為の意義を評価することができ、主流のドキュメンタリー写真史のなかではそれほど扱われてこなかった問題系を考察することができた。

自由記述の分野

カルチュラル・スタディーズ

研究成果の学術的意義や社会的意義

ドキュメンタリー写真は災害、戦争、貧困、差別などの問題を扱うことの多い社会的な内容を含むものであり、倫理的問いは避けられない。写真家と苦境にある被写体とのあいだの非対称的な関係については、これまで議論になってきた。その議論のなかで、苦境にある者たち自身が集団で撮影する実践があることを示し、そしてそれがどのような社会的・歴史的条件のもとどのような目的をもって行われてきたかを分析・考察する本研究は、より多角的にドキュメンタリー写真とその意義を考察するためのひとつの視座を与えるものと考える。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi