研究成果の概要 |
1,古今集時代の「新歌材」の全体像を提示するために、主に宇多朝から朱雀朝までを基本範囲とし、現存する古今和歌集、私家集25集、私撰集4集、歌合39回を研究対象として、「新歌材」を収集した。2,「白菊」という「新歌材」に着目し、その形成過程を跡づけ、和漢比較文学大会で発表した。3,また、「白き月光」という「新歌材」を扱い、古今集時代に至るまでの過程を明らかにし、日本文芸研究会で発表した。4,さらに、「嵐」という「新歌材」を扱い、江戸時代の狩谷えき斎から古代、また中国の文献資料に遡り、その語源及び使用法を究明し、三回わたって水門の会『箋注倭名類聚抄』研究会で発表した。
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