本研究の目的は〈関テクスト性〉の側から『古事記』、『日本書紀』、『出雲国風土記』、『出雲国造神賀詞』を解読することによって、『出雲国風土記』に対して新たな解釈と方法を導き出すことにあった。本課題に関する文献調査、現地調査、資料収集・解読をとおして、次のように成果の発表ができた。日本国内の学会発表を2件、国際会議での発表を2件行い、学会誌で論考を1件刊行した。これによって、「間テクスト性」という方法を導入した上で、『出雲国風土記』に対する新たな視野を提供できた。また、国際学会での発表通して、国際的な日本古代文学分野における『出雲国風土記』研究の重要性を示すことができた。
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