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2022 年度 実施状況報告書

国際連盟期における民主主義の動員、1919-45

研究課題

研究課題/領域番号 22K20051
研究機関広島大学

研究代表者

貝賀 早希子  広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (80963678)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード国際連盟 / 国際関係史 / 民主主義
研究実績の概要

1920年の国際連盟の創設によって、国際社会ではじめて民主主義が普遍的価値として支持されるようになった。これまで、国際関係における民主主義についての研究の多くは、民主主義は誰もが肯定的に認めるべき普遍的価値である、という考え方を前提として進められてきた。しかし、そのような前提に基づいたアプローチでは、民主主義の概念がどのように国際社会で核となる概念とされ、同時に国際政治において利用されたのかについて、十分な歴史学的説明がなされないといえる。
以上のことを明らかにするため、本研究では、各国の資料館に保存されている個人文書や外交資料を分析し、民主主義がどのように普遍的な国際的価値とされるようになっていったのかを明らかにする。課題採択された8月以降は、イギリスのロンドン・ドイツのベルリン・アメリカのワシントンDCの史料館で調査を行い、とくに1920年代から1930年代半ばまでの国際連盟関連史料を収集した。また、3月には北米のInternational Studies Associationにおいて、本プロジェクトの一部の報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね研究計画に沿った進捗状況である。
上記した成果に加えて、5月にはカナダのUniversity of Waterlooにおいて開催される国際関係史ワークショップに招待されており、戦間期の国際政治に関して多くの専門家らと意見交換をする予定である。

今後の研究の推進方策

上記のワークショップでの報告をディスカッションに加え、8月にはオランダ・フランスの史料館が保持する国際法学者らの個人文書を収集・分析する予定である。これらによって、予定していた史料収集はほぼ完了するため、秋にはこれまで収集した史料とあわせて論文執筆を本格化させる。こうした段階を踏まえたうえで、2023年度中には本プロジェクトをもとにした英語論文を一本投稿予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The Principle of In/equality for International Order: the Question on of Germany’s Admission into the League of Nations, 1920‐262023

    • 著者名/発表者名
      Sakiko Kaiga
    • 学会等名
      International Studies Association
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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