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2023 年度 研究成果報告書

EUにおける境界線をめぐる政治力学―象徴の構築・維持・変容に関する分析

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20121
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0106:政治学およびその関連分野
研究機関白鴎大学 (2023)
同志社大学 (2022)

研究代表者

佐竹 壮一郎  白鴎大学, 法学部, 講師 (90962019)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードEU / 価値
研究成果の概要

本研究は、EUが「我々」像の構築に向けて価値のパッケージ化を漸進的に進めていたことを明らかにした。また、現状のEUによる「我々」像の構築が限界を抱えていることも、2010年代における極右政党の挑戦に対するEUの反応に焦点を当てた本研究により確認された。さらに、同時期に入りEUは「我々」像を構築する一環としてマイノリティの政治参加を促した一方、そうした者の政治的インパクトは求めていないことも本研究を通じて浮き彫りにされた。

自由記述の分野

政治学

研究成果の学術的意義や社会的意義

一般的に「我々」対「彼ら」像の構築はポピュリストの営みとされる。だが、既存体制側に位置するEUも他者化を試みていることが本研究により明らかにされた。このような境界線策定は極右勢力の台頭に影響され急速に進んだことも示された。先行研究で主に検討されてきた上からの「ヨーロッパ人」像の構築過程とは異なる動きが確認できたことから、新たな「我々」像の策定に関するEUの動機を捉える研究への発展が期待できる。
さらに、新しい「我々」像の構築に際し、EUが政治的マイノリティに対して高い関心を寄せていることも明らかとなった。EUによるそうした者の声の汲み取り方について市民が注視する必要性を本研究は示している。

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公開日: 2025-01-30  

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