研究課題/領域番号 |
22K20127
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
寺本 和弘 一橋大学, 大学院経済学研究科, 講師 (20961965)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | 労働経済学 / 企業内労働市場 / ミクロ実証分析 |
研究実績の概要 |
本研究は(i)日本の名刺データを用いた企業内労働市場に関する実証研究と(ii)企業内労働市場を含んだマクロ経済モデルの構築という二つのプロジェクトからなる。 名刺データを分析に用いる利点は、個人が勤務している企業、部署、職位、および勤務地の情報が含まれるため、昇進(職位の上昇)と水平的配置転換(同じ職位での部署や勤務地の異動)を明確に分けることができる。名刺データの提供元であるSansan株式会社とのデータの利用契約に関しては、本基金の採択前に済ませており、2022年度よりデータ分析を開始している。2022年度に完了した名刺の文字情報から職位を定める作業に基づいて、2023年度はミクロ実証分析を前進させることができた。その過程で職位を定める作業を一部やり直す必要が生じ、2023年度はデータ整備とミクロ実証分析に多くの研究時間を割いた。ミクロ実証分析に関しては、2024年度の早い段階で結果をまとめ、それらを学会報告等を通じてフィードバックをもらい、2024年度中に論文化する予定である。 企業内労働市場を含んだマクロ経済モデルの構築作業に関しては、2023年度中に新たな共同研究者を迎え、ミクロ実証分析と同時並行で進捗している。2024年度も引き続きミクロ実証分析とマクロ経済モデルの構築作業を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ミクロ実証分析の段階で、一部データ整備をやり直す必要が生じたため、ミクロ実証分析に時間がかかっているが、2022-2023年度の2年間スケジュールで行う計画であったため、おおむね計画通りといえる。また、当初の計画通り、一部の結果に関して学会報告やセミナー報告を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
名刺データを用いた企業内労働市場に関するミクロ実証分析に関しては、2024年度の早い段階で結果をまとめ、それらを学会報告等を通じてフィードバックをもらい、2024年度中に論文化する予定である。 企業内労働市場を含んだマクロ経済モデルの構築作業に関しては、2023年度中に新たな共同研究者を迎え、ミクロ実証分析と同時並行で進捗している。2024年度も引き続きミクロ実証分析とマクロ経済モデルの構築作業を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度に論文化を目指していたミクロ実証分析プロジェクトの論文化が2024年度となったため、その英文校正費用や論文投稿料を2024年度を繰り延べる。
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