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2023 年度 研究成果報告書

需要制約の知覚が生産および雇用に及ぼす影響の理論研究

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20129
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0107:経済学、経営学およびその関連分野
研究機関横浜国立大学

研究代表者

小川 翔吾  横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 講師 (40964440)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード理論経済学 / 在庫変動 / 数量制約 / 非線形性 / 景気循環
研究成果の概要

現在の売上をもとにして将来の売上を予想し、それに基づいて生産を行う企業をモデル化した。この結果、経済全体での景気循環における在庫変動のパズル(生産平準化に寄与せず、むしろ在庫が景気変動を導く)を解決した。
企業の売上期待の楽観・悲観がこの結果に直結することを確認し、さらにシミュレーションの際に非線形性、つまり企業の目標と現実の乖離が一様でないことが結論に影響を与えることを発見した。

自由記述の分野

経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで市場不均衡に基づくモデルでは在庫調整にアドホックな仮定が取り入れられており、データ上のパフォーマンスも強くなかったが、この研究では企業が市場から独立して意思決定を行う際に目標とする在庫・売上比率を決めると設定することができた。さらに、戦後アメリカ経済のシミュレーションによって、在庫変動のラグや各変数の変動の大きさについて平均的に再現することができた。
このモデルは標準的な均衡モデルでは扱いにくかった財の需給不一致による在庫変動を明示的に扱うことができ、またシミュレーションにおける非線形性の重要性を発見した。乖離しがちな均衡・不均衡モデルの分析をつなぐことができると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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