本研究では、J-REIT(不動産投資信託)が取得する不動産に関し、15年間の長期データを用いて、立地、建物、不動産価格の3つの視点から不動産の質の分析を行い、それがJ-REITの投資口価格変動へ与える影響を分析し、以下の結論を得た。 1.保有する不動産価格等に対して、立地・建物の指標を用いて要因分析を行い、その要因を明らかにした。2.取得する不動産価格では、不動産を割安または割高で取得している実態を明らかにした。3.投資口価格変動の要因分析では、不動産よりも資金調達手法の影響が大きいことを明らかにした。関連研究を含め、学会発表(国際2件、国内10件)12件、審査付論文2件掲載、2件投稿を行った。
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