本研究では、新型コロナの影響によって急速にオンライン化が進んだ現代の小売環境における顧客行動の変容を明らかにした。特に、オンライン情報接点が多様化する中で、それらが情報探索から購買時チャネル選択に至る顧客行動メカニズムに及ぼす影響を評価し、オムニチャネル戦略や顧客関係管理への応用を図った。本研究の成果の特徴は、現代的な小売環境によって生じた多様な新しい顧客行動に関する実証研究を行っている点にある。具体的に、ウェブルーミング、オンライン購買における過度な集中、パニック購買、キャッシュレス決済、リテール・メディアといった観点に基づく研究を行った。
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