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2022 年度 実施状況報告書

体育におけるシームレスな学習評価による実践コミュニティの変容に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K20212
研究機関宇都宮大学

研究代表者

石井 幸司  宇都宮大学, 共同教育学部, 助教 (40962775)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード体育 / ステークホルダー / コミュニティ / ICT / 学習評価 / 保護者 / 1人1台端末 / GIGAスクール構想
研究実績の概要

子供に学力や体力などを育むためには,保護者や地域住民等といった学校を取り巻くマルチステークホルダーも,学校を中心としたコミュニティへ参画する必要性が言われている。具体的には,コミュニティ内のつながりを豊かにする教育実践が求められている。この教育実践を促進するためにも,体育科における学習評価は,コミュニケーションとして機能させていくことが肝要である。学習評価を,学校内だけではなく,学校外のマルチステークホルダーにもコミュニケーションツールとして機能させることで,保護者や地域住民も,学習の支援者として学校教育へ参加をさせていくということができると言える。そこで,本研究は,体育におけるICTを利活用した家庭と学校,地域をシームレスにつなぐ学習評価によって,ステークホルダーで形成するコミュニティの変容プロセスを明らかにすることを目的とした。
1年目となる2022年度は,家庭と学校,地域をシームレスにつなぐ学習評価のシステムを開発することに加え,研究発表や書籍の発行,論文の執筆に取り組んだ。具体的には,第72回日本体育・スポーツ・健康学会において,「体育における家庭でのポートフォリオ検討会の効果に関する研究」について口頭発表を行った。また,「デジタル通知表「メディアポートフォリオ」の成果と課題-GIGAスクール時代の新しい協働のカタチ<コミュニティ編>-」と題して,体育科教育に2回掲載した。さらに,ICTを活用した学校と家庭をつなぐ体育科の学習評価の事例を紹介した「体育授業の1人1台端末活用アイデア60」を共編者としてまとめて出版をした。
2023年度は,4月から研究協力校において,アクション・リサーチを研究手法として用いて,開発した学習評価システムを活用した子供・保護者・地域住民・教師で協働する体育科の評価活動に取り組む予定である。さらに,この研究の成果を国際学会で発表を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

家庭と学校、地域をシームレスにつなぐ学習評価のシステムが確立し、実践可能になったためである。加えて、2023年度からの実践開始に向けて、研究協力校との打ち合わせも順調に進んでいる。さらに、研究の対象であるステークホルダーの体育に対する認識形成要因を明らかにする研究が査読論文として受理され、掲載予定になっているためである。

今後の研究の推進方策

本研究を研究論文としてまとめ、査読論文として投稿し、その成果を公表する。加えて、具体的な実践方法を発表すると共に、リーフレットにまとめていく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] デジタル通知表「メディアポートフォリオ」の実践-GIGAスクール時代の新しい協働のカタチ<コミュニティ編①>-2022

    • 著者名/発表者名
      石井幸司・鈴木直樹
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70(7) ページ: 58-61

  • [雑誌論文] デジタル通知表「メディアポートフォリオ」の成果と課題-GIGAスクール時代の新しい協働のカタチ<コミュニティ編②>-2022

    • 著者名/発表者名
      石井幸司・鈴木直樹
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 70(8) ページ: 74-77

  • [学会発表] 体育における家庭でのポートフォリオ検討会の効果に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      石井幸司・高木宏・鈴木直樹
    • 学会等名
      第72回日本体育・スポーツ・健康学会
  • [図書] 体育授業の1人1台端末活用アイデア602022

    • 著者名/発表者名
      鈴木直樹・藤本拓矢・石井幸司・工藤悠仁
    • 総ページ数
      167
    • 出版者
      明治図書出版
    • ISBN
      978-4-18-226628-7

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公開日: 2023-12-25  

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