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2022 年度 実施状況報告書

保育所実習におけるミドルリーダーとしての主任保育士の指導行動モデルの提案

研究課題

研究課題/領域番号 22K20237
研究機関名古屋短期大学

研究代表者

嶌田 弘子  名古屋短期大学, 保育科, 准教授 (80965640)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード保育実習指導 / 実習指導者 / キャリアアップ / ミドルリーダー
研究実績の概要

保育所保育指針3)第5章1(2)では「保育の質の向上に向けた課題に組織的に対応するため,保育内容の改善や保育士等の役割分担の見直し等に取り組むとともに,それぞれの職位や職務内容等に応じて,各職員が必要な知識及び技能を身につけられるよう努めなければならない」とあるように,実習指導において主任保育士は,ミドルリーダーとしてどのような役割を担えばよいのか,その役割を具体化することが,保育実習指導の標準化に向けた解決の一つになるのではないかと考える。そこで,保育所実習指導におけるミドルリーダーとしての主任保育士に着目し, 実習指導に対する役割意識と課題を明らかにすることを目的とした。その結果,保育実習指導における主任保育士の役割に着目して生成されたカテゴリーは,【実習生自身を理解し精神的に支える】【保育の本質を指導する】【保育職への誇りを持って指導する】【積極的な対話で担任保育士を支える】【担任保育士の指導力を見極める】【担任保育士の保育観を理解する】【保育者全員に実習指導意識を喚起する】の7つであった。これらのカテゴリーから保育実習指導者に求められる資質を考えてみると,実習生と担任保育士の心身の状況を把握し支える力,保育者を,保育を語る保育者集団として導く,いわゆる園のマネジメント力,担任保育士の保育観を理解し,指導力を見極める力,さらには,主任保育士自身が保育職に誇りをもって指導にあたることで,実習生に保育の本質を伝える力が求められることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究①として、保育所実習指導におけるミドルリーダーとしての主任保育士の指導者としての意識と困難感を探り,尺度候補項目を作成する。調査は2022年10月~11月に実施し、自由記述による質問紙調査,半構造化面接により保育者を対象にエピソードを収集しコード化する作業を通して,主任保育士の指導者としての実習指導に対する意識や困難感を分析しするところまでは順調に進んでいる。しかし、尺度開発における尺度候補項目を作成するにあたり、本研究において、重要な候補項目の作成に時間を費やしているため、予定より少々遅れている。

今後の研究の推進方策

候補項目の作成ができ次第、研究②に取り掛かりたいと考える。
予定では、保育所実習指導におけるミドルリーダー指導行動尺度と活用方法の検討というテーマで研究を進める予定ではあったが、尺度というよりも指導行動モデルを示すためには、主任保育士と担任保育士に同様の項目を使って、調査し比較することで、主任保育士の指導行動を可視化する方向で考えている。
調査時期は、2023年6月~7月とし、調査対象は、公立保育所の主任保育士及び担任保育士に対して質問紙調査(300名程度)を行い,分析し、「ミドルリーダー指導行動モデル」の提案をしたいと考える。

次年度使用額が生じた理由

データ分析が遅れているため、予定の使用額を請求できなかった。そのため、次年度、データ分析に必要な機器や消耗品の購入を考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 保育実習指導における実習指導者としての主任保育士の役割意識と課題2023

    • 著者名/発表者名
      嶌田弘子 磯村正樹 木田千秋
    • 学会等名
      日本保育学会

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公開日: 2023-12-25  

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