研究課題/領域番号 |
22K20246
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堀越 泉 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (00945074)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | Learning Analytics / 学習分析 / 相互評価 / 授業改善 / xAPI |
研究実績の概要 |
本研究では、相互評価活動と他の学習ログを合わせて分析・比較することにより、評価行動に影響を与える要因を解明し、授業・指導改善のためのフィードバックを提供することを目指した。研究目的の達成のため、2年目は、相互評価ログとその他の学習ログの比較分析、 その知見を元にした授業・指導改善の検討と実施、システムへの実装を行い、効果検証のための実験を行うことが目標であった。具体的には、まず相互評価ログと比較するためのその他の学習行動について、さまざまなツールが生成する学習ログを横断して分析するため、学習ログデータ自体の標準仕様をもとにした詳細仕様設計と準拠作業を行った。また、このデータを用いてツール横断の分析を行い、相互評価を含む学習活動全体のデータを統合的に分析・可視化する手法を開発した。この結果は国際会議に報告し、また国際誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究課題は当初2年間の計画であったが、データの標準仕様準拠作業およびその実装に時間を要したため、1年間の延長を申請した。ただし、計画した作業自体には大きな問題はないため、3年目に2年目に計画していた課題を実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
3年目は2年目に計画していた相互評価活動と他の学習ログを合わせた分析・比較、評価行動に影響を与える要因の解明、授業・指導改善のためのフィードバックの提供を行い、研究目標を達成する。具体的には、まず2年目に開発した学習活動全体のデータを統合的に分析・可視化する手法を用いて、相互評価活動と授業中の行動から特徴量を抽出して分析し、評価行動に影響を与える要因を明らかにする。その知見を元にした授業・指導改善の検討と実施、システムへの実装を行い、効果検証のための実験を行う。さらに成果整理を整理して、国際会議および国際誌へ投稿し、まとめを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究課題は当初2年間の計画であったが、データの標準仕様準拠作業およびその実装に時間を要したため、1年間の延長を申請した。これに伴い、システム実装(その他)のために計上していた経費に余剰が生じた。また、参加を計画していた2つの国際会議について、偶然開催地が両方とも国内であったため、旅費に大幅に余剰が生じた。システム実装については3年目に2年目に計画していた課題を実施する予定であるため、繰越して当初目的通り利用する。また、旅費については本年度も同一の国際会議に参加して成果報告の予定であるので、その際に仕様する。
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