研究計画1年目に先行研究の文献調査、データ収集に向けた関係先との調整を行い、それら結果を踏まえ、最終年度の研究計画2年目は、現地調査および得られたデータの取りまとめ、研究成果の発信を実施した。 インドネシアでの調査では、学習塾が集中する首都ジャカルタとバンドゥンを主な調査地とし、現地学習塾の運営者(2名)、講師(5名)、学習者(10名ほど)、また同地に展開する外資系の教育関連企業(日本、スイスなど)の社員(5名)や講師(6名)、その他学校関係者などに、学習塾・教育サービスに向けられた期待や他機関との違い、発信するストーリーなどに関する聞き取りを実施した。 これら聞取り調査で得られたデータをもとに、エデュ・ビジネスの文化戦略について、アジア比較教育学会で口頭発表を実施した。この口頭発表時に得られたコメントなどを踏まえ、『Journal of International Cooperation in Education』への投稿などを行い、現在、査読審査が終了し公開に向けた手続中にある。また、調査過程で得られたデータや知見の一部を用い、日本教育学会での口頭発表や、教育におけるICT利用に関して取りまとめ『国際教育協力論集』で、国際教育プログラムのデザインに関して取りまとめ『日本生涯教育学会論集』で、それぞれ論文を発表している。最後に、日系学習塾に焦点を当てた論文を執筆中にあり、今後、国際ジャーナルに投稿し採択されることを目指す。
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