研究課題/領域番号 |
22K20248
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
朝倉 隆道 広島大学, IDEC国際連携機構:CICE, 研究員 (20949127)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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キーワード | エデュ・ビジネス / 教育輸出 / 民営化 / 学習塾 / インドネシア / 国際教育協力 / グローバリゼーション |
研究成果の概要 |
本研究では、国境を越え展開するエデュ・ビジネスが、教育サービスを拡散し、利用者が受容する過程について、(1)どのようなストーリーが用いられ、(2)それがいかに翻訳され、(3)人々の学習文化にいかなる変容を迫るのか検討し、エデュ・ビジネスと利用者との共鳴を分析した。これを、インドネシア都市部に展開する企業(学習塾)を対象に、その従業員や講師、学習者に対し、半構造化インタビューとフォーカス・グループ・ディスカッションを実施した。これにより、当事者の視点から、経済的、政治的な覇権としてではない、オルタナティブなエデュ・ビジネスの有り様を探ること試みた。
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自由記述の分野 |
教育社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エデュ・ビジネスの普及が実態として進みながらも、教育研究では、新自由主義的な教育改革の文脈からそれら現象を捉え、企業の有する経済合理性という特徴に批判的眼差しを向けてきた。しかし、こうした実態と研究の乖離は、教育モデルを拡散、受容する過程を政策文書から論じながらも、直接関わる当事者の視点からは十分には分析されてこなかった。 エデュ・ビジネスによって人々が交流し合うコミュニケーションの場を創出しながらも、ある種の社会的排除を生じ得るという、本研究で析出した市場の特徴を踏まえ、私教育を包摂した、新たな国際教育協力の発展を編み出すアプローチ法を提示したと言える。
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