研究課題/領域番号 |
22K20285
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
藤城 晴佳 東洋大学, 情報連携学部, 助教 (00824559)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | リフレクション / 学習支援 / コミュニケーション / Student support / 大学教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、人間の思考能力と情報の可視化(visualization)の関係を明らかにすることにより、学びの場に置いて「ビジュアルでものを伝える」という視点から、今後のアクティブラーニングへの可能性について検討することである。 2022年度は、事前調査として授業内でInformation Graphics(可視型リフレクション)の活動を行なった。都内私立大学に通う大学一年生308名を対象に外国語科目のクラスで実践を行ない、学生に対するアンケート調査と教員に対するインタビュー調査を行った。 2023年度は、2022年度に収集したデータを元に論文の執筆を行った。また、アンケートやインタビューから得た知見をもとに、授業内での活動の見直しを試みて、新たなアンケート調査を行った。2022年度の研究結果から、活動を行う際に使用する媒体を紙とペンではなく、デジタルデバイスで行いたいという意見があったため、2023年度のアンケートでは、活動で使用する媒体に関する質問を追加した。さらに、活動で扱うトピックについても「どのような内容で活動を行いたいですか?」という質問を追加した。その結果、約9割の学生が紙とペンを使用した活動を希望しており、扱うトピックとしては、ICTや情報科学等、調査対象となった学部の専攻と近い話題を扱ってほしいとの声が多く上がった。 これらを踏まえて、次年度からは紙とペンでの活動を継続しつつ、トピックに関しては学生の興味があるものに変更していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年時に、研究代表者の妊娠・出産による研究中断期間があったため、当初の計画より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きデータ収集を行いながら、学会発表や論文投稿を通して研究成果を発表していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年時にCOVID-19により、当初の計画通り実験とワークショップが実施できなかったため、人件費や旅費として計上していた予算を執行することができず、研究計画が後ろ倒しになったため、今年度も次年度使用額が生じた。 次年度以降、物品購入や人件費として使用する予定である。
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