保育・教職を志す女子大学生のキャリア成熟と時間的展望との関連を検討した結果、未来に対する肯定的な態度や現在と未来の連続性がキャリア成熟に影響を与えていることが明らかとなった。また、新人期においては、業務負担の重さによって心身ともに反応が生じ現在に対する否定的な態度が高まることや力量不足によって心理的な反応が生じ未来への見通しや期待をもてなくなることが示唆された。 現在に偏りがちな時間的展望を過去や未来に広げ、キャリア形成を促進する支援法として、ロールレタリングが有効であることが明らかとなった。また、地域子育て支援として親子教室の実施を通して、保育者としての専門性を向上させることが示された。
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