本研究の目的は,不登校予防のための新たな保護者評定版アセスメント尺度(以下,アセスメント尺度)を開発し,本尺度の臨床的有用性を確認することであった。まず,アセスメント尺度を作成するにあたり,項目の抽出のためのインタビュー調査を実施した。具体的には,インタビュー調査の結果をもとに項目を精査し,アセスメント尺度の因子に関する仮説と項目の生成を行った。なお,対象は過去6ヶ月の間に小学生の子どもの登校しぶりを経験した保護者18名であった。結果,登校しぶり行動の強化と登校準備行動の弱化をアセスメントすることが重要と考えられた。
|