研究課題/領域番号 |
22K20358
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0202:物性物理学、プラズマ学、原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
西澤 敬之 九州大学, 応用力学研究所, 助教 (00955007)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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キーワード | プラズマ / 自己組織化 / トカマク / トモグラフィ / ガウス過程 |
研究成果の概要 |
中心ソレノイドを用いない経済的なトカマク炉の実現に貢献することを目指し局所ヘリシティ入射法の研究開発を行った。フィラメント状のプラズマを真空容器内に入射することに成功したが研究期間内にトカマクプラズマを生成するには至らなかった。プラズマ銃や電源の改良が必須であることが分かった。一方、本研究課題に関連する設備や手法を応用し誘導方式によるトカマクプラズマの生成、ガウス過程を用いた反転アルゴリズムの開発等の成果を得た。局所ヘリシティ入射に関する研究は若手研究を通じ今後2年間継続する。この期間に従来の目的を達成することを目指す。
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自由記述の分野 |
プラズマ・核融合
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
局所ヘリシティ入射によるトカマクプラズマの生成という目標は達成できなかったが誘導方式によりトカマクプラズマを立ち上げることに成功した。このプラズマを用いて高温磁化プラズマの研究を開始できるため所属する研究チーム全体として今後プラズマ核融合分野の研究の発展に寄与することが期待される。また自己組織化過程の計測を目的として開発したガウス過程回帰によるトモグラフィ解析手法を干渉計データに応用し電子密度分布およびその微分量を推定することに成功した。この成果は将来の核融合炉内の放射線環境下でのプラズマ内部の実時間モニタリグに活用できる可能性がある。
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