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2023 年度 研究成果報告書

キラルな磁性金属における新奇な熱電・電子輸送特性の開拓

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20360
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0202:物性物理学、プラズマ学、原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
研究機関東京理科大学

研究代表者

佐藤 芳樹  東京理科大学, 創域理工学部先端物理学科, 助教 (30962550)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードキラル化合物 / 熱電物質 / フェルミ面 / 横熱電変換 / 単結晶育成
研究成果の概要

本研究では、キラルな結晶構造をもつ物質における特異な磁性やエネルギーバンド構造、またそれらに起因する電子輸送現象に着目した。キラル結晶の磁性および電子輸送現象に関する研究成果として、新物質GdPt2Bの発見および、その単結晶育成に成功した。加えて、結晶のキラリティに起因する特徴的な磁性を示すGdPt2Bにおいて非自明な機構で生じる異常なホール効果を観測した。非磁性のキラル結晶においても、強い電子格子相互作用を有する電子流体候補物質NbGe2のフェルミ面のトポロジーの解明と特徴的な熱電輸送現象や、キラル金属LaPt2Bのフェルミ面の次元性に起因した軸性依存伝導極性など興味深い研究成果が得られた。

自由記述の分野

物性物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

持続可能な社会の実現のため、省エネルギーなメモリデバイスや、高効率な廃エネルギーの利用を可能にする熱電素子など、新しい機能性材料にかかる期待は大きい。キラル結晶は上述したような材料を探索する上で非常に有望なプラットフォームであり、また同時に、基礎学理を探求する上でも興味深い物質群である。本研究で報告した新しいキラル化合物や、そこで観測された異常な輸送現象や熱電変換は、基礎・応用の両方の観点から興味深い研究成果である。

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公開日: 2025-01-30  

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