この20年ほどの間に、5000以上の系外惑星が発見されてきた。それらは、連星系で形成されたものや、中心星の自転と逆向きに公転するものなど、様々であることが明らかになりつつある。このような惑星系多様性の起源は星形成後の後天的要因だけではなく、原始星の形成初期にもあるのではないかと考えられる。原始星は低温(数10-100 K)かつ母体となるガスに埋もれている。しかし、近年ALMAやJWSTなどの最新観測機器で、誕生したばかりの原始星の詳細を捉えることが可能になった。本研究は、惑星系多様性の起源、さらに太陽系の成り立ちの解明に大きな意義がある。
|