研究実績の概要 |
研究2年目では、初年度に構築した、導波路を介した逆ファラデー効果による有効磁界の観測を目的とした測定系を利用して、磁気光学ガーネットCe:YIG上に形成したa-Si導波路マイクロリング共振器(MRR)を用いた検証を進めた。 光導波路を介して伝搬光がCe:YIGに与える影響を調べるために, pump-probe法によるによる光出力変化の時間応答を測定した。検証用MRRデバイスにピークパワー10 mW, パルス幅400 psのポンプ光を入力し, 同時にCWプローブ光の出力変化を観測した。その結果、プローブ光の伝搬方向に応じて異なる共振波長特性を示した。この非相反的な応答は、Ce:YIGの磁化の応答によるものと考えられ、ポンプ光に対するデバイスの応答には逆ファラデー効果による磁化の変化を示唆している。
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