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2023 年度 実績報告書

コンクリート構造物のマルチステージ破壊挙動の再現に向けた材料モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K20449
研究機関福島工業高等専門学校

研究代表者

相馬 悠人  福島工業高等専門学校, 都市システム工学科, 助教 (50968568)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード有限要素法 / 損傷モデル / 鉄筋コンクリート / 圧縮破壊 / 付着挙動
研究実績の概要

コンクリート構造物のマルチステージ破壊挙動をシームレスに再現できる破壊シミュレーション手法を開発するため,コンクリートの圧縮破壊を精度よく再現できる損傷モデルの定式化,および鉄筋とコンクリート間の付着挙動を精度よく再現できる破壊シミュレーションに関する検討を行った.
コンクリートの圧縮破壊を再現するため,コンクリートに生じる微視的な破壊面の開口挙動および再接触挙動を考慮した損傷モデルを定式化した.メッシュサイズの異なる検証例題により,提案モデルの解析結果がメッシュサイズにほとんど依存しないことを確認した.さらに,コンクリートを粗骨材とモルタル,材料界面から成る三相材料としてモデル化し,側圧を受けるコンクリートの圧縮破壊の再現性を検証した.提案モデルを適用した結果,側圧が増加するにつれて,圧縮強度が増加し,軟化勾配が緩やかになる実験結果の傾向を概ね再現できることを示した.
鉄筋とコンクリート間の付着挙動の再現性を確認するため,付着性能の異なる丸鋼と異形鉄筋の引抜き試験を対象とし,実験結果と試験条件を詳細に模擬したシミュレーションの結果を比較した.その結果,構成モデルや材料パラメータを変えることなく,鉄筋の幾何形状のモデル化の違いのみで,異なる付着挙動を再現できることを示した.さらに,軸方向鉄筋に丸鋼および異形鉄筋を用いたRCはりの4点曲げ試験の実験結果と解析結果を比較し,軸方向鉄筋の付着性能によるRCはりの力学挙動の違いを精度よく再現できることを示した.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 損傷モデルによる鉄筋とコンクリート間の付着挙動のシミュレーション2023

    • 著者名/発表者名
      相馬悠人,車谷麻緒
    • 雑誌名

      土木学会論文集

      巻: 79 ページ: -

    • DOI

      10.2208/jscejj.22-00256

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 打設時の鉄筋方向の影響を考慮した鉄筋コンクリートの破壊シミュレーション2024

    • 著者名/発表者名
      相馬悠人,車谷麻緒
    • 学会等名
      第27回応用力学シンポジウム
  • [学会発表] 損傷モデルによるコンクリートの圧縮破壊シミュレーションに関する研究2024

    • 著者名/発表者名
      河内琉生,相馬悠人,車谷麻緒
    • 学会等名
      第51回土木学会関東支部技術研究発表会
  • [学会発表] 鉄筋とコンクリート間の付着挙動に及ぼす影響に関する研究2024

    • 著者名/発表者名
      佐藤彩那,相馬悠人,車谷麻緒
    • 学会等名
      第51回土木学会関東支部技術研究発表会
  • [学会発表] デジタル画像相関法によるコンクリートの圧縮破壊過程の計測および可視化に関する研究2024

    • 著者名/発表者名
      豊増汰一,相馬悠人,車谷麻緒
    • 学会等名
      第51回土木学会関東支部技術研究発表会
  • [学会発表] 画像解析による骨組み構造の応力可視化に関する研究2024

    • 著者名/発表者名
      石井颯太,相馬悠人,車谷麻緒
    • 学会等名
      第51回土木学会関東支部技術研究発表会
  • [学会発表] 損傷モデルによる鉄筋とコンクリート間の付着挙動のシミュレーション2023

    • 著者名/発表者名
      相馬悠人,車谷麻緒
    • 学会等名
      第28回計算工学講演会
  • [学会発表] 静水圧の影響を考慮したコンクリートの損傷モデルに関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      相馬悠人,車谷麻緒
    • 学会等名
      第26回応用力学シンポジウム

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公開日: 2024-12-25  

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